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地中埋設物の種類と費用は?杭が抜けないときの対処策なども解説

地中埋設物(コンクリ、木くずなど)を撤去する費用は、埋設物の種類や量、立地条件などによって大きく異なります。

その詳細と、地中埋設物がある土地を売却する際の告知義務や、地中深く埋もれている杭が抜けないときの対処策などについて解説します。

地中埋設物とは?存在を隠して売却するとどうなる?

地中埋設物とは地中に埋まっている廃棄物のことで、例えば昔建っていた建物の基礎、配管やケーブル、タンク類、建築資材などが含まれます。

地中埋設物が発見されるパターンは様々ですが、よくあるケースは更地の工事を行った際に埋設物が発見されるというものです。

土地の所有者の中には「これまで問題なかったのだから、地中埋設物をそのまま放置して更地にしてもよいのではないか」と考える人もいるかもしれません。

しかし、このような判断は避けるべきです。

なぜなら、地中埋設物の存在を知っていながら、それを隠して土地を売却した場合、売主は「契約不適合責任」に問われるリスクがあるからです。

これにより、損害賠償を請求されたり、地中埋設物の撤去費用を請求されたりするなどのリスクが生じる可能性があります。

このリスクを回避するためには、以下の3つのポイントが重要です。

  • 売買契約前に説明義務責任を果たす
  • 敷地内の地中埋設物を撤去してから売却をする
  • 埋設物の撤去が難しい場合は、詳細な説明を行う

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地中撤去物の種類にはどんなものがある?

地中撤去物にはいくつかの種類がありますが、主なものは以下の通りです。

種類内容
建築ガラ屋根瓦などの建築資材、コンクリート片、レンガ、杭の木切れなど。量が少なければ比較的、撤去しやすい。
既存建物の付属物以前建っていた建物の基礎、古い井戸、地下室の壁など。撤去が困難で費用がかかることが多い。
インフラ関連配管、ケーブル、古い下水道システムなど。一般的なものであれば比較的、撤去しやすい。
タンク類廃油タンクや化学薬品タンクなど。タンク内の廃油や薬液などの処理が必要となる場合、費用が高くなる可能性がある。
汚染物質以前の工場敷地だった土地やその周辺など。土壌汚染している物質がある場合はこれを取り除かなくてはならない。

地中埋設物の費用や期間はどうやって決まる?

地中埋設物の撤去費用は、撤去物の大きさと量、立地条件、汚染物質の有無などによって変わってきます。

  • 撤去物の大きさと量:撤去物の量や大きさが増えると、それだけ撤去作業に要する労力と時間が増えるため、費用が高くなる可能性があります。
  • 立地条件:住宅密集地や道路に面していない土地などでは、重機を搬入しにくいこと、作業の難易度が上がることなどの影響で、費用が高くなる可能性があります。
  • 汚染物質の有無:土壌が汚染されている場合、調査や処理などに相当な費用と期間がかかる可能性があります。

地中埋設物の調査方法にはどんなものがある?

地中埋設物を撤去する場合は、その前段階として撤去物の種類・大きさと量・位置などを調査する必要があります。

主な調査方法の概要は次の通りです。

地歴調査

地歴調査は、過去の情報を基に埋設物の有無や種類を予測する方法です。

情報源の例としては、昔の地図や地形図、登記簿、航空写真などが考えられます。

例えば、その土地に過去に工場やガソリンスタンドなどが存在した場合、土地に汚染物質が残っている可能性があり、より専門的な調査が必要となります。

非破壊調査

非破壊調査は、土地を掘削せずに土地の表面から電磁波などを地中に照射し、埋設物の状態を調査する方法です。

実際に土地を掘削しないため、後述するボーリング調査と比較して、費用と期間を抑えることができます。

ただし、非破壊調査で一般的な「地中レーダー探査」は、湿った土壌に弱く、精度が低い場合もあるなどのデメリットもあります。
※非破壊調査には様々な手法があり、それぞれには異なるメリットとデメリットがあります。

ボーリング調査

ボーリング調査は実際に土地を掘削して、そのサンプル情報から埋設物の有無や状態を確認する方法です。

正確なデータが得られるというメリットがありますが、深くまで掘削する必要がある場合は費用がかかることがあります。

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地中埋設物を処理するときの費用の相場は?

地中埋設物を処理する際の費用は、「調査にかかる費用」と「撤去にかかる費用」の合計金額です。

それぞれの費用の相場を確認してみましょう。

調査にかかる費用

非破壊調査の代表的な手法である「地中レーダー探査」の場合、一般的な戸建て用の土地では相場が10〜15万円程度と言われています。

一方、ボーリング調査の場合、最も簡易的な調査では相場として10万円〜が一般的ですが、掘削する深さや状況によって高額になる可能性もあります。

撤去にかかる費用

地中埋設物の撤去費用はさまざまな要因で変わってきますが、埋設物の種類ごとの一般的な撤去費用の相場は以下の通りです、

  • コンクリート:1万3,000円〜/㎡
  • 木くず:5,000円〜/㎡
  • レンガ:2万1,000円〜/㎡
  • 屋根瓦:2万1,000円〜/㎡
  • タイル:2万5,000円〜/㎡
  • 浄化槽:5万円〜/基あたり

例えば、敷地面積が130平米の土地で、そのうち50%の部分の地中に木くずが存在している場合、その撤去費用は約32万円になります。

ただし、撤去費用の目安は、撤去を行う時期・土地の所在地や立地条件・施工業者によって異なります。

地中埋設物の撤去を検討している方は、複数の業者に見積りを取ることをおすすめします。

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地中埋設物ができないときの対処法

地中埋設物を撤去したいのに、撤去がどうしても難しいケースもあります。

一例としては、地中深くに長い杭が埋まっている場合、引き抜き作業中に杭が折れてしまい、一部が地中に残ってしまうことがあります。

このような場合でも、杭をそのまま地中に放置してしまうとリスクがあります。

地中深くに杭がある場合は、杭をそのまま引き抜くのではなく、杭の周囲を掘削し、ケーシング(掘削などで使われる鋼管)の先端で抱え込む「チャッキング工法」などで対処する方法もあります。

地中埋設物のある土地の処分は、不動産の買取サービスがおすすめ!

このコラムでお話ししてきたように、地中埋設物のある土地の扱いはとても難しい面があります。

まず、地中埋設物を撤去せずに売却すると、「契約不適合責任」を問われるリスクがありますし、撤去する場合も調査や処理に費用がかかります。

さらに、埋設物が地中深くに存在する場合、専門的な工法が必要になり、さらに費用が増える可能性があります。

こういったリスクや費用の負担を回避したい方は、「訳あり物件」を専門に扱う不動産会社に直接売却する(買取サービス)という選択もあります。

買取なら地中埋設物をそのままの状態で売却できますし、「契約不適合責任」に問われる心配もありません。

私たち株式会社EINZ(アインズ)は、訳あり物件専門の不動産会社です。

地中埋設物が存在する土地についての相談や買取に柔軟に対応できます。

また、仲介での売却をご希望の方のサポートもできます。
まずはお気軽にご連絡ください。

なお、お問い合わせの際は、「地中埋設物のある土地に関するご相談であること」をお知らせいただけますと、よりスムーズに対応できます。

利用していない山林の処分でお困りでしたら、山林引き取りSOSをご利用ください。

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