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売れない空き家はどうする?売れない原因と売却する方法などを詳しく解説!

売れない空き家を抱えて困っている人もいらっしゃるでしょう。

売れない空き家を売却・処分するには次の3つのステップが必要です。

・空き家が売れない原因をしっかり把握する
・その上で、売れない空き家を売却する方法を考える
・売れない空き家を処分する、ほかの方法を検討する

ここでは、上記のそれぞれのステップについて詳しく解説します。

この記事を読むことで、売れない空き家を処分するには「どのような考え方と行動をすればよいか」が学べます。

ステップ1.空き家が売れない原因をしっかり把握する

売れない空き家を売却・処分するには、はじめに「その物件が売れない原因」をしっかり把握する必要があります。

なぜなら、原因を理解しないまま場当たりに行動しても、売れない現実を変えることは難しいからです。

空き家が売れない原因は、以下のような事柄が考えられます。

・不便な場所にある
・建物の傷みが激しい
・家屋のデザインや住宅設備が古い
・不動産会社が積極的に営業しない

売れない原因のそれぞれの内容を確認しましょう。

なお、売れない原因が1つとは限りません。

複数の原因が該当する可能性もあります。

原因1.不便な場所にある

空き家が売れない一番の原因は立地です。

田舎はもちろん、都市部でも以下のような条件に当てはまってしまうと、その物件を欲しいと思う人が少なく、売れない空き家になる可能性があります。

・最寄り駅から離れている
・乗降客の少ない路線沿いにある
・各駅停車しか止まらない
・買い物できる施設がない など

原因2.建物の傷みが激しい

一般的に、住宅を購入する人は「購入後、すぐに住める家」を探しています。

建物の傷みが激しく、住むために大がかりなリフォームを必要とする物件は、売れない空き家になる可能性があります。

原因3.家屋のデザインや住宅設備が古い

住宅を購入する中心世代は、30〜40代などの若い層です。

そのため、若い世代が敬遠する古いデザインや住宅設備だったりすると、売れない空き家になるケースもあります。

原因4.不動産会社が積極的に営業しない

不動産の仲介は物件価格が高いほど、より多くの手数料を不動産会社が得られる仕組みになっています。

「不便な立地にある」「物件が古い」などの理由で売却価格が安い物件は手数料が少ないため、不動産会社が積極的に営業しないケースもあります。

ステップ2.売れない空き家を売却する方法を考える

ここまでお話ししてきた内容で、空き家が売れない原因について整理できたと思います。

それを踏まえて、売れない空き家を売却する具体的な方法を考えていきましょう。

方法1.売却予定価格を下げる

空き家が売れない原因が、次の3つのいずれか(または複数)に該当するケースなら、相場よりも安い価格で売りに出すことで売却できる可能性もあります。

・不便な場所にある
・建物の傷みが激しい
・家屋のデザインや住宅設備が古い

選択肢としては、次の2つの価格設定の考え方があります。

A:はじめから相場よりかなり安い価格を設定する
B:反響を見ながら徐々に安い価格にしていく

空き家を短期で売却したいなら、「A:はじめから安い価格にする」を選択するとよいでしょう。

方法2.必要な箇所をリフォームする

空き家が売れない原因が「建物の傷みが激しい」のケースでは、リフォームをした上で売りに出すという手があります。

ただし、リフォーム費用がかかり過ぎて、物件価格が高くなりすぎると売れなくなる可能性もあるため注意しましょう。

信頼できる不動産会社に相談しながら、適正なリフォーム費用を設定することが大事です。

方法3.人気の住宅設備を導入する

空き家が売れない原因が「家屋のデザインや住宅設備が古い」のケースでは、30〜40代などの世代に人気の住宅設備を導入することで売却できる可能性もあります。

ただし、若い世代に人気の住宅設備について、しっかりリサーチした上で実行することが大事です。

ご参考までに、持ち家にお住まいの500人を対象にした「あって良かった住宅設備ランキング」は次の通りです。

1位:浴室乾燥暖房機(78人)
2位:床暖房(76人)
3位:食洗機(75人)
4位:IHクッキングセンター(72人)
5位:床下収納(47人)
6位:複層ガラス・二重窓(40人)
7位:クローゼット(19人)
参考:株式会社AlbaLink「あって良かった住宅設備に関する意識調査」(2022年10月)

上記のうち、限られた予算でも比較的、導入しやすい設備は「食洗機」「IHクッキングセンター」「クローゼット」などでしょう。

方法4.地域密着の不動産会社に依頼する

空き家が売れない原因が「不動産会社が積極的に営業しない」ことにあると考えられるなら、仲介を依頼する不動産会社を変えてみるのも一案です。

一般論でいうと、大手の不動産会社や規模感のある仲介会社の担当者は、営業ノルマが厳しいことが多く、売買価格が安い空き家を後回しにしがちです。

これに対して、地域密着で営業してきたような小規模の不動産会社なら、安い物件でもしっかり対応してくれる可能性があります。

方法5.更地にする

空き家が売れない原因として「建物の傷みが激しい」「家屋のデザインや住宅設備が古い」などが考えられるなら、建物を解体して更地として売り出すことで売却できる可能性があります。

なぜなら、更地にすることでマイホーム用の土地を探している人たちも潜在的な顧客になってくるからです。

方法6.買い取りを選択する

空き家が売れない原因が何であれ、「短期間で手間なく空き家を処分したい」というケースでは、売却でなく「買い取り」を選択する方法もあります。

売却と買い取りには以下のような違いがあります。

処分方法 主な内容

売却(仲介)

・仲介会社に買い手を探してもらう
・売買が成立したら買い手から売買価格をもらう
・仲介会社に売買価格をもとに算出した手数料を払う

買い取り

・不動産会社に直接空き家を買い取ってもらう
・提示された価格に納得すれば売買が成立する
・仲介と比べると売却価格が割安になりやすい

ただし、空き家の所在するエリアや物件の条件によっては、買い取ってくれる不動産会社が見つからない可能性もあります。

ステップ3.売れない空き家を処分する、ほかの方法を検討する

前述の「空き家を売却する様々な方法」を試しても処分できない場合は、売却や買い取り以外の方法を検討する必要があります。

たとえば、以下のような方法が考えられます。

選択1.空き家バンクに登録する

自治体などが運営する空き家バンクに物件情報を登録する方法です。

登録することで自治体の公式サイト・広報誌・イベントなどを通して、物件情報を移住希望者などに発信してもらえます。

選択2.譲渡や寄附を検討する

空き家のある地域の方々・自治体などに、物件の譲渡や寄附を相談する方法もあります。

引き取り手が見つからない場合は、国に土地を引き渡す方法(国庫帰属制度)もあります。

ただし、この制度には数多くの要件があり、負担金の支払いも必要です。

選択3.引き取りサービスを利用する

不動産の引き取りとは、通常の不動産会社などでは扱ってくれない悪条件の不動産でも、料金を支払えば引き取ってくれるサービスです。

所有者は引き渡し後、固定資産税の支払いや管理の責任から解放されます。

売れない空き家を処分するときの注意点

最後に、売れない空き家を処分するときの注意点です。

この記事では、売れない空き家を処分するための具体的な方法をご紹介してきました。

ただし、「リフォーム」「住宅設備の交換」「解体(更地にする)」などの費用をかけても、必ずしも買い手が見つかるとは限りません。

もし、これらの費用をかけても買い手が見つからない場合は、売れない空き家による費用負担がさらに増えてしまいます。

このようなリスクを負いたくない人は、前出の「引き取り」サービスを利用するのがおすすめです。

処分時に引き取り料金が発生しますが、売れない空き家を確実に処分でき、固定資産税や管理費用の負担から解放されます

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