ビルやマンションを相続 大規模修繕工事の必要性は?
ビルやマンションを相続 大規模修繕工事の必要性は?
相続により一棟マンションやビルのオーナーとなった場合、一戸建てやマンション一室とは異なる建物の管理、費用負担が必要となることがあります。
その一つが、屋上の防水や給水管などの「大規模修繕工事」。
築年数が20年以上経過していると、大規模修繕工事が必要となるような不具合が生じることが多くなります。
大規模修繕は費用も非常に高額です。
財産であるはずのビルの所有により、負担しきれない費用が発生することは避けたいものです。
今回は、大規模修繕工事の内容や費用を抑えるためのポイントについて解説します。
経年劣化を放置すると、大事故の発生も
一棟マンションやビルの大規模修繕工事が必要となる部分には大きく分けて3つあります。屋上と外壁、そして給排水管です。
屋上と外壁は、雨風が直接当たる部分。
防水に関する大規模修繕工事が定期的に行なわれます。
防水は20年放置すると、水漏れなど何らかの問題が発生することが多くなります。
外壁では防水の他、塗装の劣化により断熱機能が落ちたり、タイルが剥落したりといった不具合が起き、事故につながることもあります。
給排水管も、人の安全に直接かかわる部分。
錆などにより管が劣化し、最悪の場合、破裂といった重大事故につながる可能性があります。
定期的なメンテナンスがコストを下げる
外壁大規模修繕工事は、安全性を考慮し、築年数が経てば必ず行なうべきもの。
そこで、オーナーとして気になるのが費用でしょう。
大規模修繕は、建物が古くなればなるほど、また建物が大きくなればなるほど、金額も大きくなります。
また、水漏れなどの問題は事故が発生してから工事を行なうと、費用が格段に高くなってしまうということに注意が必要です。
重大な事故が起こった場合、工事費も高くなりますが、入居者への賠償が生じる場合もあります。
給水管の工事は、最もお金がかかる工事です。
もし、給排水管が破裂した場合、その修繕費用は2000万円から3000万円に上ることもあります。
最も重要なことは、危機的な事態に陥る前に、定期的に検査、メンテナンスを行なうこと。
ビルやマンションを相続した際は、建物の過去の点検、修繕の記録を調べてみることをお勧めします。
大規模修繕についての相談は当社まで
当社では、大規模修繕工事に関するコンサルティングも行なっています。
築年数やこれまでの修繕の履歴などをチェックし、実施すべき検査、工事について提案することが可能です。
また、大規模修繕が必要な場合、必要な業者を紹介できます。
その際は、相見積もりなどにより、低価格の実現をサポートします。
賃貸物件の、大規模修繕を含めた収益性の計算、運営・経営に関する助言、建物の売却に関するアドバイスも行なっています。
お気軽にお問い合わせください。
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